中央労福協の連続講座「『つながる経済』で社会を変える!」の第2回が10月3日に「ディーセンワーク、SDGsと社会的連帯経済」をテーマに開催された。
前半はILO駐日事務所駐日代表の高﨑真一氏を講師に、ILOが昨年の総会で採択した社会的連帯経済(SSE)に関する決議の意義や、ディーセントワークを実現する上でなぜSSEの促進が重要なのかを学んだ。高﨑氏は、人間中心の経済モデルへの関心の高まりや危機への強靱性に対する注目など決議の背景や、雇用と所得の創出や職場における権利の促進などディーセントワークにSSEが貢献していることを解説した。さらに、日本の労使への期待として、民間企業には社会的利益を重視するSSE化の動きが出てきていることを評価し中小企業への拡大を期待するとともに、労働組合にはSSEの価値に焦点を当てた取り組みが遅れているとして奮起を促した。
後半はアフリカ日本協議会共同代表の稲場雅紀氏を講師に、折り返し点を迎えたSDGsの現状の評価や課題について学んだ。稲場氏は、今の世界は複合的危機が深まるばかりで、SDGsの目標を達成しなければ人類の生存が脅かされる状況だが、日本のSDGsにそのリアリティはあるのかと問題提起。こうした危機を乗り越えるには現代の経済システムに対するオルタナティブが必要であるとして、協同組合がSDGsを真ん中で担ってほしいとの期待を語るとともに、非営利組織が現状維持思考に陥らず変革志向をどう創っていくかという課題も指摘した。最後に「SDGsもあと7年。『つづく世界』への道をみんなでつくっていこう!」とのメッセージで締めくくった。
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