2023年に入り消費者物価の上昇率には酷いものがあり、実質賃金が、この15カ月にわたり連続マイナスだということです。大阪府の最低賃金が、1023円から10月に1064円にアップするといわれています。約4%の時給アップですが、それ以上に「基本の食料品」が値上がってシングルマザーの生活を直撃しています。例えば低所得のシングルマザー親子にとり安い卵や牛乳は、貴重なたんぱく源でしたが、今や卵は約34%、牛乳は約19%と値上がり、パンや麺類・鶏肉なども値上がりしています。給食のない夏休みには、昼食を「ごはんに振りかけをかけて、それだけ。」という声や「夏休みには学童にお弁当を持参で、食費が嵩み厳しいです」、「節約も限界。どうしても炭水化物ばかりの食卓になってます」などの声が寄せられています。
しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西では、生活困窮するシングルマザー親子に対する食料支援の年間計画として、通年の随時対応型と夏休み・冬休み臨時型を設けています。「夏休み臨時緊急食料支援」は、8月に入り3日から食料支援希望者を募ったところ、2日間ぐらいで、どんどんメールが届き、30名限定が、約50名になってしまいました。そこで支援米を急遽お盆明けに運んでもらうよう手配し、追加の食品を購入しました。お盆前の9日に30世帯、23日に19世帯送りました。購入した食品も当然ながら上がっており、より多くの「寄付」をお願いせざるを得ない状況です。
この度は、エール基金により、夏休み緊急食料支援を行うことが出来ました。誠にありがとうございました。
しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西 理事長
枝村たつ江
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