[奈良県労福協]こどもへのお菓子支援

 奈良市では、生活困窮者対策として、支援を必要とする家庭に対する調査を行い、その回答を奈良フードバンクと連携した支援活動を行っています。コロナ禍の中で、生活物資を必要とする家庭は増え、中でもこどもを持つ家庭では、ゆとりが無く非常に厳しい生活が強いられています。

 こうした、こどもを持つ家庭への支援策について、フードバンク奈良との議論を行い、生活支援をしている家庭の中で小学生以下のこどもがいる世帯(800人)を対象にエール基金を活用したお菓子の支援をしていく事としました。

 贈呈式は、少しでも組合員に取り組みを知ってもらい今後の活動を活性化できるよう、連合奈良第94回メーデーで行いました。奈良フードバンク代表の平川理恵さんから、フードバンク事業に対する協力の訴えと「お菓子」の贈呈に対するお礼のあいさつがあり、今後も取り組みを強化することを会場全体の拍手で確認しました。

 5月3日から5日にかけて、支援を必要とする家庭に対してお菓子の配布を行いました。家庭への配布を行ったAさんからは、「いつも生活支援いただき本当にありがたいです」「こどもには、不自由な環境にさせたくなく生活を切り詰めてやってきました。」「しかし、そのことにも限度が有り、ぎりぎりの生活をしています。」「生活支援に加え、こどもにまで配慮いただき有難うございます」と、涙交じりで感謝の言葉を頂きました。またBさんは、「こどもの学校生活にまで支障をきたしている現状です」「こどもにもお菓子を頂いたこと、本当に感謝しています。」などといった、感情溢れるお礼が有りました。

 この取り組みを終えフードバンク奈良からは、奈良市のこども達だけでなく、広く奈良県内のこどもに対する支援事業を広げていきたい。当面しては、大和郡山市でその環境づくりを行い、全県に拡大したい。労福協としても今回の取り組みをきっかけに引き続き協力を得たい。といった、今後の事業支援に向けた協力の依頼も有りました。

 労福協としても、この依頼を真摯に受け止めどのような対応が今後できるのか。物資の支援だけでなく様々な角度で議論を深めていきたいと考えています。

 いずれにしても、「ろうふくエール基金」の活用がきっかけとなり、こども達への支援だけでなく、今後の事業の在り方も、大きく考えさせられるものとなりました。福祉の在り方についての議論を深め、今の時代に必要とされる事業展開を図りたいと痛感しています。

 ありがとうございました。

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