活動報告
報告日:2022-06-06
中央労福協「2022年度全国研究集会in静岡」参加報告
 
活動期間 2022年6月2日(木)
内   容
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会場の様子
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資料
 6月2日~3日、2022度全国研究集会が静岡県静岡市内のグランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)において、ハイブリッド形式で開催されました。
 会場には、全国各地から約120名が参加、岐阜からは筒井会長、櫻井事務局長、吉口・栗本事務局次長の4名と東海労働金庫 髙田専務、こくみん共済coop岐阜推進本部 内藤本部長の計6名で参加しました。
 コロナ禍をきっかけに急速に変化した社会の中、私たちはよりよい未来の創造に向けて「世代を超えて」取り組みを広げていく必要があります。若者たちを知り、若者たちとつながり、社会的課題の解決や地域活性化へのヒントを考察することを集会のコンセプトとし、≪“TSUNAGARI”世代を超えて≫をテーマに、フリーアナウンサー牧野光子氏の総合司会のもとトークセッションが開始されました。
 最初に、ファシリテーターの日詰氏より、社会環境の変化として、少子高齢化社会による地域の弱体化、自然環境の変化として、地球温暖化、自然災害、新型コロナウイルスによるパンデミックなど、私たちが直面している課題が挙げられました。
 これらの課題解決には、地域住民の「つながり」の裾野を広げていくことが重要であり、そこには、自助・公助・共助が関係しますが、自助には限界があることから、地域社会等(町内会・自治会などの社会集団)で共助のしくみを厚くすることが、現代の課題であると提起されました。
 これまで労福協は、様々な社会的困難を労働者の「つながり」により乗り越えようと取り組んできました。しかしながら、今後の取り組みを展開するうえでは、Z世代と言われる若い世代との「つながり」がカギとなり、若い世代の地域社会等に対する取り組みを聞き、如何に「つながり」を構築していくか、問題提起されました。
 トークセッションゲストの岑永氏からは、Z世代は生まれた時からインターネット、スマートフォンが存在し、有ることが当たり前のデジタルネイティブです。対面よりもネットでの交流が得意(でも、コロナ禍で人と会えないことはかなり寂しい)お金よりも生きがいや社会課題解決への関心が高いことも特徴である。アルバイト先のレストランでの会話で、高年齢層の人の中には、タッチパネルによる注文方法が分からず、文句を言われることがありますが、「教えろ」「それぐらい分かるでしょ」ではなく「教えて」「分かりますか」といったお互いの謙虚さが大切です。各世代が交流できる場所は身近に多く存在しますが、デジタル機器が使えるかどうかがカギとなってきます。と発言されました。
 鈴木氏からは、若い世代の取り組みをしっかり見聞きし、正当に評価してほしい、そこには対価として金銭の授受も当然発生し、決して無償が当たり前ではないことを理解してほしい。と発言されました。
 また、南部事務局長から「運動」といった言葉はどうですか?といった質問に対し、「運動「活動」「取り組み」といった言葉は若い世代も使うことはありますが・・・(沈黙)
・・・苦笑いの場面もありました。
 須賀氏からは、凸凹な人間関係はどうしても存在しますが、『“支えてください” “支えますよ”と言える人が世の中には多く存在しています』というメッセージを、きちんと若者に伝えることが「つながり」を構築するには重要だと思います。との発言がありました。
 今回の研究集会は、様々な活動を行なう若者とのトークセッションを通じ、世代間の「つながり」を構築することで、私たち労福協の活動の輪を広げることができるのでは、と実感した内容でした。

≪ファシリテーター≫
   国立大学法人 静岡大学学長 日詰 一幸氏

≪トークセッションゲスト≫
   日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団
   埼玉事業本部 事務局次長 須賀 貴子 氏
   一般社団法人 静岡県大学出版会 
   代表理事 鈴木 智子 氏
   静岡大学人文社会科学部 3年 岑永 知早紀 氏
   労働者福祉中央協議会 事務局長 南部 美智代 氏

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