連載

第5回(178号/6月号)

それぞれの取り組みを全体のものに

● 先進的な取り組みに学び、労福協運動の強化を (地域・産別・事業団体推進など)

 「福祉はひとつ」といっても、そのアプローチの仕方は千差万別です。勤労者福祉向上キャンペーンなどで、14ブロック労福協や各産別・単組などを訪問しますが、各拠点での取り組みには、その歴史的経過とともに学ぶべきことが多々あります。また、道内各地で活動している「労金運動推進会議」「労済運動推進会議」からもアイデアをいただきます。
 全道労金運動推進会議や全道労済運動推進会議に対しては、労福協が事務局としてかかわっています。各地域には、その地域の独自性・歴史性を踏まえた推進会議が存在しています。その活動は「各職場に推進委員会を設置して労金運動を定着させる」「保障点検学習を定着化させる労済運動」「労金・労済担当者を退職者と連携しながら位置づける」を基本に様々なアプローチを積み重ねています。
 将来の労働者福祉運動の担い手を育成することが喫緊の課題であることから、それぞれの取り組みの内容を、全道会議の中で、好事例の交流として発表・紹介させていただくことを意識的に行っています。ウェルフェアスクールや各ブロック・産別主催の学習会の素材としても扱うことによって、他地域との交流拡大が図られるという報告もされています。

● 北部ブロック労福協・中央労福協に結集する団体から学ぶ

 「先進的な取り組みに学ぶ」と言えば、北部ブロック労福協に結集する東北各県の取り組みも、その例外ではありません。北部ブロックに集う各県幹事の皆さんとで議論を重ねた「労金・こくみん共済運動推進」に関わる学習資料や取り組み(学習会講師の招聘含む)などについても、北海道の地に積極的に還元するよう努めているところです。また、北部ブロック主催の研究集会や全国研究集会などには「女性委員会・青年委員会」「労金・こくみん共済」「連合北海道・産別」などからも理解を得ながら積極的に参加できる環境をつくっていただいているところです。
 各方面にわたって、全国各県労福協の皆さんにも、ご指導いただいていることについても、この場を借りて感謝申し上げます。

● 運動領域拡大の観点から

 「先進的な取り組みに学ぶ」と言えば、北部ブロック労福協に結集する東北各県の取り組みも、その例外ではありません。北部ブロックに集う各県幹事の皆さんとで議論を重ねた「労金・こくみん共済運動推進」に関わる学習資料や取り組み(学習会講師の招聘含む)などについても、北海道の地に積極的に還元するよう努めているところです。また、北部ブロック主催の研究集会や全国研究集会などには「女性委員会・青年委員会」「労金・こくみん共済」「連合北海道・産別」などからも理解を得ながら積極的に参加できる環境をつくっていただいているところです。
 各方面にわたって、全国各県労福協の皆さんにも、ご指導いただいていることについても、この場を借りて感謝申し上げます。

● 運動領域拡大の観点から

 労福協運動の領域拡大も重要であると考えています。社会の歪みは様々なところに形を変えて表出しています。そうした歪みを何とか正そうという試みが行われています。それらと無関係に過ごすことはできません。「消費者支援ネット北海道」「反貧困ネット北海道」「北海道多重債務者対策協議会」「子ども食堂ネットワーク」「商工連盟」「安全衛生センター」「高齢者等活躍支援事業」など各種団体の運動に積極的にかかわりをもち、労福協としての社会的役割を果たすことを模索しているところです。

● ライフサポートセンターの活動強化

 北海道ライフサポートセンターは道内の7地域サテライトと一体となりながら、地域の支え合い基盤確立をめざして取り組みを進めています。具体的には「暮らし何でも相談」「無料法律相談」の充実や協同ネットワークの形成に努めてきたところです。
 「暮らし何でも相談」事業については、相談員の確保という課題はあるものの、問題解決に向けてネットワークの確立という観点から全道的に定着してきている実態にあります。
 一方で「仕事・生活に関するサポート」「暮らし・家計に関するサポート」「人生・生きがいに関するサポート」については、人的・財政的側面からの地域運動の底上げというアプローチが必要になってきています。現在、組織・財政検討委員会として人材や運動確保のための交付金の措置(3年に一度の交付金見直し)など、地域運動の在り方を展望した議論に入っていますが、結論を得るには至っていません。

札幌大学での食料支援(2021.04.23)

第4回 北海道労働金庫推進会議(2020.01.28)

天使大学での食料支援(2021.04.25)

奨学金に関する電話相談 北海道ライフサポートセンター(2020.11.04~06)

札幌大学での食料支援(2021.04.23)

第2回 北海道労済運動推進会議(2019.12.05)

小関 顕太郎 さん

北海道労働者福祉協議会 前副理事長兼事務局長

1955年 北海道増毛町生まれ。
北海道教職員組合専従執行委員等を22年間経験。その後、2016年より北海道労働者福祉協議会の副理事長兼事務局長を勤める。2020年の総会をもって退任し、以降、北海道勤労者住宅生活協同組合の理事長として、労福協副理事長の任も担いながら現在に至る。
北海道労福協在任中は、「労働金庫全道推進会議事務局長」「労済運動推進会議事務局長」として、関係団体・事務局の皆さんの多大な協力のもと、労金運動・労済運動の推進役を果たすことができました。また、連合北海道や各地域協議会の応援をいただきながら、「勤労者福祉向上キャンペーン」(政策制度要求を含む)を全道展開しました。

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