中央労福協は7月3日、厚生労働省に対し「2024年度 中央労福協における政策・制度実現に関する申し入れ」を行った。
厚生労働省からは濱地雅一副大臣が出席し、中央労福協からは井上久美枝副会長・南部美智代事務局長らが出席した。
【申し入れ内容】
|
冒頭、井上副会長から濱地副大臣に申し入れ書を手交し、意見交換を行った。
濱地副大臣からは「就労準備支援事業および家計改善支援事業の必須事業化は各自治体から慎重な対応を求める声があり、また自由度を一定確保したいということから、見送りとなった。しかし、家計改善支援事業の国庫補助率の引き上げは前進であると考えている」「住居確保給付金の制度改善については、やはり住まいを確保し生活を安定させることが一番大切である。よりよい制度構築をしていきたいし、引き続き提言を頂戴したい」「財形貯蓄制度は利用者が減少していると思うが、年金関係は元本が保証され将来に向けた基盤が確立されなければならない。そのうえで、NISAや確定拠出型企業年金などがある。今後、年金制度の改正も予定されているが、連動してiDeCoの制度拡充も出てくるだろう。その際、申し入れいただいた考え方も念頭に税制調査会などに臨み、バランスも見ながらしっかり議論していきたい」とのコメントがあった。
中央労福協からは「生活困窮者自立支援法における相談支援員の処遇改善について、今回の法改正は小規模事業所までにはその恩恵が行き届かない実態があり、今後も注目していただきたい」と要望し、濱地副大臣からは「概算要求などで考慮するなど、今後意識したい」との回答がされた。