中央労福協は、2022年9月、日本学生支援機構の奨学金を利用し、現在それを返還中の方を対象に、奨学金利用の実態とその返還の状況と現在の生活実態を明らかにするために本調査を実施しました。奨学金に関する各種意識や教育費についての考え方などについても尋ね、これからの奨学金制度の改善につなげていくことも目的としています。
今回の調査は、2015年の第1回、2018年の第2回に続く、3回目の調査となりますが、コロナ禍の中で、暮らしへの影響や返済状況、将来への不安など数字から主に次のような結果が明らかになりました。
<アンケート調査結果のポイント> ①前回調査(2015年、2018年)と同様、奨学金返済が「結婚」「出産」「子育て」に影響を及ぼしており、新たに「日常的な食事」や「医療機関の受診」など、健康面にまで影響が及んでいる。②返済が苦しいと回答する人が半数にも及び、コロナ禍で返済が苦しくなった層も一定程度確認。③8割以上が将来の教育費負担に不安を抱えている。④政府が2024年度より導入を予定している大学院授業料後払い制度(出世払い)の導入にあたっては、出世のイメージが平均700万円を超えている。⑤返済負担の支援策として税制支援を求める声が多い。 |
詳細は以下、PDFファイルでダウンロードできますのでご覧ください。
2.「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」ダイジェスト版