中央労福協は12月13日、第26回Web学習会を開催した。今回の学習会のテーマは「ひとり親世帯の実態と求められる支援」として、「認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長」ならびに「シングルマザーサポート団体全国協議会代表」の赤石千衣子(あかいしちえこ)氏をお招きし、128名が参加した。
学習会では、ひとり親世帯の切実な状況についてデータや実体験を基に語られた。2020年のコロナ禍が始まった頃の相談では、「一家心中しかないんでしょうか」といった衝撃的なメールがいくつも寄せられたと赤石氏は語る。
このようなひとり親世帯の状況の中で求められる支援として、児童扶養手当の拡充や、その窓口となる役所の窓口ハラスメントの改善、仕事と子育ての両立支援、生活保護・就労・教育・居住等の様々な支援が必要であると問題提起がなされた。
最後に赤石氏がメンバーとなっている法制審議会で議論されている共同親権・共同監護の懸念点について語られ、赤石氏の考えを聴くことができた。
講演後には、参加者から多くの質問が飛び交い、ひとり親世帯に対して一人一人ができる支援等について考えるきっかけとなる学習会となった。