日本協同組合連携機構(JCA)と国際協同組合年記念協同組合全国協議会(IYC記念全国協議会)は、7月9日に東京都内で本集会を開催した。協同組合関係者など約100団体より約450名が参加した。
本集会は、国際協同組合同盟(ICA)が定める毎年7月第1土曜日の国際協同組合デーを記念して開催された。今年の世界共通スローガンは「協同組合は、働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を実現します」。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」に基づくとともに、今年が国際労働機関(ILO)の設立100周年であることを踏まえたもの。協同組合らしいディーセント・ワークの実現とは何か、皆で考え共有する場となった。
ILO事務局長とICA会長のビデオメッセージのあと、ILO駐日事務所・田口晶子 代表が基調講演を行い、ILOと協同組合の親和性等について触れた。続いて登壇した情報システム研究機構・岡檀 特任准教授は、日本で最も自殺の少ない町の研究成果を基に、生き心地の良いコミュニティのあり方から考える働きがいについて示唆に富むメッセージを発信した。
後半のパネルディスカッションでは、日本協同組合学会・田中夏子 会長のコーディネートのもと、コープあいち岡崎センター、NPO法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん、労協連センター事業団松戸地域福祉事業所あじさいの3団体より、働きがいのある、やりがいのある、生きがいのある仕事を通じて地域づくりや地域の活性化に貢献している事例が紹介された。具体的な実体験が多くの参加者の共感を呼んだ。
最後に、5月にJCAに加盟した協同組合日本俳優連合の永島敏行 常務理事と森崎氏が挨拶。俳優の現状について報告し、JCAとの積極的な連携を強調した。