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第43回Web学習会『子どもの居場所は「社会の縮図」、子どもの未来のために必要なこと』

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2024年5月17日

 中央労福協は第43回Web学習会を5月16日に開催し102名が参加した。特定非営利活動法人ワークライフ・コラボ代表理事 堀田 真奈 氏を講師にお招きし、『子どもの居場所は「社会の縮図」、子どもの未来のために必要なこと』と題して、ご講演いただいた。

 冒頭、「はたらくことも、暮らしのことも、あきらめずにジブンゴトで考えられる人・会社をふやしたい。」としてNPOを立ち上げ、次世代や女性のサポートを通じて、職場とまちの未来をより良くすることに取り組んでいる。そのひとつに「まちのがっこう」があると説明された。 

 「まちのがっこう」では、単に子供を預かるだけでなく、子どもたちの体験の補完や地域での居場所づくりを、企業・行政・市民の方々と連携して取り組むことで、「地域での子育て」を具現化している。ボランティアの中には社会人のほか大学生がいるが、大学生とのコミュニケーションが子どもたちの成長につながっている。また、大学生にとって、この活動がキャリア教育となっており、自分に向き合う機会や、「つながる力」「伝える力」「傾聴力」等の様々な学びを得るなどの成長につながっているとの報告があった。

 まとめに、祖父母や親世代とは時代が違い、それぞれの当たり前が異なる多様性社会において、スキル・能力をアップデートし続けていくことが求められ、特に次世代の居場所では、①人権意識、②学び、③対話の3つのアップデートが大切となる。子どもの居場所は「社会の縮図」であり、居場所には理不尽さも存在し「カイシャ」も同じ。生きていくために必要な「プロセス」を大切にする地域の場所。この場所の必要性を理解し、ともに実践する伴走者が増えることが大切だと呼びかけた。

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