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第27回WEB学習会「こども食堂と私たちの地域・社会」

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2023年1月31日

 中央労福協は1月18日、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長(社会活動家・東京大学特任教授)の湯浅 誠氏を講師に迎え、「こども食堂と私たちの地域・社会」をテーマに第27回Web学習会を開催、過去最高の173名が参加した。
 講演では、湯浅氏が理事長を務めるNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの取り組みや、子ども食堂が広がってきた社会背景や地域の居場所としての意義、貧困対策としての支援などについて学んだ。
 現在、子ども食堂は全国で7,000箇所を超えている。近年では毎年およそ1,000箇所のペースで増加しており、特に地方での広がりが大きい。子ども食堂を通じて、人と人とのつながりを実感できる地域づくりのため、地域の人たちが立ち上げ取り組んでいる。
 湯浅氏は、「子ども食堂は貧困家庭の子どもだけが来る場所ではなく、子どもを真ん中に置いた多世代交流の地域の居場所」と話す。地域の誰もが参加できるようにし、その中で課題のある子どもを拾い上げていくのも大きな役割だという。また子ども食堂は「第3の居場所」と語られることが多いが、決して「家庭にも学校にも居場所がない子どものためだけの場所」ではなく、人は一つでも多くの「居場所」を持っていることが重要で、これは大人も同じだと強調した。
 最後の質疑応答では、フードバンクとのつながりの事例や貧困の連鎖についてなど、視聴者から様々な内容の質問や意見が挙がった。

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