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第5回Web学習会:つながる経済~社会的連帯経済について考える~

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2021年2月19日

 中央労福協は2月17日、伊丹謙太郎氏[法政大学連帯社会インスティテュート(連合大学院)教授]を講師に招き、社会的連帯経済について理解を深めるWeb学習会を開催、約60名が参加した。

 社会的連帯経済とは、従来の協同組合や共済団体、NPOなどを中心としてヨーロッパでは経済の一翼を担う「社会的経済」と、中南米などで貧困層の社会運動から生まれたフェアトレードやマイクロクレジット、社会的企業などによる「連帯経済」という2つの概念を組み合わせた経済モデルのこと。市民を中心としたグローバリゼーションを目指そうという機運のなかで、いま世界中で広がりつつある。

 分断を助長する資本主義経済へのカウンター(対応)ではなくオルタナティブ(もうひとつの潮流)という考え方。立ち位置の差異を受け入れ、多様性を認め合い、共通する社会像・理念のもとに連帯するという点において、「SDGsの考え方、賀川豊彦氏の功績、そして労福協運動とも親和性が高い」と伊丹教授。「様々な立場の方が携わり実を結んだ労働者協同組合法の成立は、まさに社会的連帯経済の模範的・典型的な事例。日本でもいくつかの地域で動きが始まっている。労福協の皆さんにも旗振り役として是非ご活躍いただきたい」と期待を寄せられた。

 


 
【第6回Web学習会のお知らせ】
 
2021年3月22日(月)13:30 ~15:00
「 コロナ禍の自殺急増の背景と私たちにできること 」
 
中央大学人文科学研究所 客員研究員 博士(医学)/前防衛医科大学校精神看護学 教授
高橋 聡美 氏
 
※このWeb学習会は、中央労福協各加盟団体、関係者の皆さんを対象としたものです。
 一般の方はご視聴頂けません。予めご了承下さい。

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