介護離職のない社会をめざす会がイベントを開催
介護離職のない社会の実現に向けて政策提言、啓発活動などを行ってきた「介護離職のない社会をめざす会」は2月6日、東京国際フォーラムロビーギャラリーで介護離職を防止するキャンペーンイベント「~その介護離職、おまちなさい~」を開催した。
「めざす会」は日本ケアラー連盟、介護者サポートネットワークセンター・アラジンなどの介護に関わる団体のほか、労働団体(連合、UAゼンセン、自治労)、中央労福協、全労済協会などで構成される。
イベントは「めざす会」・高木剛代表のあいさつで始まった。メインステージ第1部では「めざす会」・樋口恵子代表、淑徳大学・結城康博教授がスピーカーとなり、NHK・堀家解説委員のコーディネートのもと、「その介護離職、おまちなさい」と題したトークセッションを行った。
第2部ではUAゼンセン日本介護クラフトユニオン・村上副事務局長が「ご利用者・ご家族からのハラスメントに関するアンケート」調査結果から介護現場のハラスメントの厳しい実態について報告し、連合・平川総合政策局長、自治労・佐保社会福祉局長、株式会社新生メディカル・今村氏とともにディスカッションを行った。
第3部では東京都健康長寿医療センター研究所研究員・平山亮氏による講演「息子介護を考える」、第4部では東京都産業労働局やNPOなどによるパネルディスカッションが行われた。
イベントはオープンスペースで開催され、介護に関わる企業ブースが設けられたほか、介護保険、住まい、仕事と介護の両立などテーマごとに相談テーブルを設け、中央労福協は、連合、高齢社会をよくする女性の会とともに労働相談を担当した。
「めざす会」は3年間の時限組織として2016年に活動を開始し、2019年3月には活動を終了する予定となっている。
|
|