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年頭のあいさつ |
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労働者福祉中央協議会
会長 笹森 清 |
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新年あけましておめでとうございます。
今年こそ、暮らしに夢のもてる、活力ある福祉社会への扉を開く年にしたいとの思いで新年を迎えました。
過度な市場経済優先・競争原理万能主義が「強い者勝ち」の流れを加速させる中で、安心・安全・信頼の社会を創造していくためには、連帯・助け合いに基づく「共助」が中心的役割を果たしていかなければなりません。
一方で、「団塊の世代」を導火線とする人口構造・社会構造の急激な変化は、労働運動や労働者福祉運動にも、きわめて深刻な課題を突きつけています。今こそ、労働運動と労働者福祉運動は一体として生まれ発展してきたという歴史の原点に立ち返り、それぞれの強み、ノウハウを持ち寄りながら、勤労者の生涯生活を支える「協働の体制づくり」を急がなければなりません。
昨年、連合・中央労福協・労金協会・全労済の4団体は、地域を拠点としたワンストップサービス(総合生活支援サービス体制)の実現に向けて共同の体制づくりを進めることで合意しました。今年は、その具体化に向けた取り組みを進める年です。各都道府県単位で関係団体による「検討の場」を設置し、それぞれの地域の実情にあわせた青写真を描きつつ、できることからスタートさせていくことが必要です。
また、労働運動・労働者福祉運動も半世紀を超え、「創業の初心」を体感した先人も少なくなってきました。運動の理念や歴史、社会的役割についての総合的な学習・教育活動を展開し、次代を担う活動家やリーダーを発掘・育成していくことも重要な課題です。
昨年11月の第57回定期総会では、これまでの活動を継承しつつ、これらの重点課題にメリハリをつけて取り組んでいく方針を全体で確認していただきました。私も専任の会長として、全国の地域・職場を駆けめぐり、対話を積み重ねながら、働く人たちの身近で役に立つ組織・運動づくりに汗を流したいと思います。
皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。 |
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