地球環境保護に関する行動アピール
 文明の発達につれて、私たちが住む地球環境は急速に悪化してきています。
 とりわけ地球温暖化の急進展は人類の生存のみならず、地球上に生きるすべての生命(いのち)を危険にさらしています。こうした中で本年2月に発効した「地球の温暖化を防止するための京都議定書」は、このかけがえのない地球を守り、傷ついた環境を癒すための国境を越えた約束であり、その意味するものは大量生産・大量消費・大量廃棄型社会に価値観を見出してきた私たちのライフスタイルに、根底からの見直しを迫るものでもあります。
 私たちには、あらゆる生命(いのち)を育むこのすばらしい地球を、よりよい環境のまま次世代に引き継いで行く責任があります。そのためには職場で、家庭で、地域で総がかりで取り組んで行かなければなりません。職場では産業・企業レベルでの温室効果ガスの削減対策や企業の環境対策のチェックと提言機能を強化し、家庭や地域では自らのライフスタイルや幸せの価値観を見直し・点検しながら、政府や関係諸団体が進める「温暖化防止に向けた国民運動」などへの積極的な参加によって、地道ではあっても着実な成果を積み上げて行かなければなりません。
 今日このときから私たちは、職場で、家庭で、地域であらゆる機会を通じて次の行動を起こして行きます。
1.環境について学び、実践活動に参加します。
1.日常生活のなかでエネルギーを節約します。
1.モノを大切にし、ごみの減量化やリサイクルに努めます。
1.環境にやさしい製品の利用を促進します。
1.緑豊かな森林を育成し、野生生物の生息環境を守ります。
 愛する人のために、すばらしい明日のために、「かけがえのない地球を守ろう」と叫ぶ私たちの声を、『自然の叡智』がテーマの愛−地球博の開催地・名古屋から、全国津々浦々にこだまさせようではありませんか。
2005年6月3日
中央労福協全国研究集会

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