LSC相談員研修会を開催

11月30日(月)15時より大阪府内5地域で奮闘していただいているLSC相談員さんを集め、「LSC相談員研修会」をエル・おおさかで開催しました。

冒頭、10月30日開催された第53回定期総会において就任した廣石専務理事より、研修会の開催趣旨と日頃の相談活動への感謝を述べ、スタートしました。

最初の30分程度は、ディスカッションの位置づけとして、相談員同士の意見交換の場としました。意見として出された点は、①LSC相談員ネットにおける「入力ミスした場合の修正方法」、②出勤簿について、の2点でした。相談員の方々の中には、同じ悩みを持っている方も多く、これまで経験された方から、入力途中における修正のやり方や、入力する際の注意点等を発表いただき、相互間のコミュニケーションが図られたと考えます。

その後、「奨学金に関する諸問題について」と題し、山田治彦弁護士から講演を受けました。山田先生は直近において大阪で取り組まれました「奨学金問題ホットライン」の電話相談事務局を担当され、開催日当日のNHKのお昼のニュースでも取り上げられていました。その効果もあって、放送後かなりの問い合わせがあり、用意していた3回線がほぼ鳴り続ける状態となった事が報告されました。

奨学金問題に関して、弁護士の立場から制度の問題もさることながら、その整理方法に課題があることが指摘されました。特に奨学金を貸与される際には保証人を取ることが多く、「保証人に迷惑を掛けたくない」との思いから整理の進まないケースが目立つことも紹介され、「前に進むためには、割り切らなければならないこともある。最善策を取る場合、迷惑をかけることもある。」と話され、この問題の奥の深さを感じずにはいられませんでした。

設定時間が短い中での開催であったため、早いペースでの研修となりましたが、重要な課題であることを共有認識できたものと考えます。

この取り組みを皮切りとして、しっかりと2015生活底上げ・福祉強化キャンペーンを進めていきます。大阪-P1000848 大阪-P1000849 大阪-P1000852